金沢からほどよい距離、自然環境に恵まれた観光地として栄える
七尾市は石川県北部の能登地方にあり、2015年に金沢まで開業する北陸新幹線をJR七尾線に乗り換えて特急なら約1時間くらいで到着できるところです。北陸自動車道の金沢東インターチェンジから自動車でおよそ1時間15分くらいで、マイカーで訪れる観光客も少なくありません。また、羽田から1日に2往復が運航している能登空港からのアクセスも便利で、羽田以外の国内線では成田や札幌、仙台、福岡、そして那覇と接続されています。
市域には七尾湾に浮かぶ能登島を有しており、温泉や自然をメインコンテンツとした観光産業が盛んです。市内で最も大きなイベントのひとつに数えられるのは青柏祭(せいはくさい)という祭事で、これはちょうどゴールデンウィーク期間に開催されることから、10万人以上の人出があるといわれています。
その他、観光客に人気のあるスポットとしては、加賀屋が有名な和倉温泉、のとじま水族館にガラス美術館など、主に七尾湾に面したエリアを中心としています。能登地方はどこであっても豊かな自然に囲まれているのですが、七尾市ではその自然の恵みと、行きすぎず人工的な伝統文化が融合した風情が楽しめます。
七尾湾の海の幸を堪能する旅がおすすめ!
七尾市の中心街は七尾湾に面した地域にあり、和倉温泉にある多くの温泉旅館も海に面して立地しています。多くの宿では地の利を生かした魚介類の料理がメインとなっていて、季節ごとに味わえる海の恵は訪れる観光客のほとんどすべてを魅了します。
「旅館」と呼ばれる施設では日本中のどこにいっても魚介類の食事がありますが、やはりこれだけ豊かな海に接する地域であれば他とは違った価値があります。日本海に面した能登地方は全体として海の幸に恵まれていて、特に冬場のブリやカニ、そしてカキなどが有名です。そのいずれもが旬の食材をとれたてて味わえる魅力をもっていて、七尾という土地に人を集める重要な要素になっています。
七尾市内にある温泉旅館では和倉以外の宿でも海の幸を堪能できます。ブリやカニ、カキのほかに、甘エビやバイ貝、サザエなどをふんだんに使った料理が楽しめ、1泊だけでは味わいきれないほどのぜいたくな食材のオンパレードです。刺し身でいただくのが一番にシンプルですが、天ぷらにしたり焼いたりしたりと趣向を凝らした料理もいいですね。旅館だけではなく、街なかや郊外にある美味しいお店を探索してみるのもいいでしょう。
フグの卵巣や丸干しイカなど、能登の伝統料理が味わえる「なまこや 海ごちそう」