万葉のふるさと 高岡市

高岡市で一番のイベントは万葉まつり

万葉集は日本で最も古い歌集として知られており、大伴家持(おおとものやかもち)が代表的な歌人のひとりに数えられています。家持が国守として現在の高岡市に在任していたので、市では「万葉のふるさとづくり」に取り組んでいます。市をあげて行われる「高岡万葉まつり」はその象徴ともいえるイベントで、「万葉集全20巻朗唱の会」といったような特色ある催しが各会場で開かれます。

高岡万葉まつりは毎年の10月上旬に行われていて、高岡城跡に整備された公園一帯が会場です。お堀に囲まれた高岡古城公園へはJR高岡駅から徒歩でも行けますが、越中中川駅や路面電車・万葉線の本丸会館前などから利用するとさらに便利です。城跡の敷地内には体育館や市民会館、動物公園などがあって、多くの市民が普段から利用しているエリアです。

万葉まつりの期間中に開かれる催しには芸能文化関連のものが多く、朗唱の会のほかには水上舞台で行われる伝統芸能の発表や、体育館に特設席を設けて開かれる大茶会などがあります。また、屋台村や観光PRなどのように地元の人達による手作り感いっぱいのブース等もあって、歴史ある伝統文化を今の時代の人が支えるという地域性の高いイベントになっています。

高岡古城公園では、お濠(ほり)をめぐる遊覧船が楽しめる

高岡の城跡にはお濠(ほり)がそのまま残されているのが特徴です。さらに、かなり広々とした造りになっているので、遊覧船の運行まで可能になっているのです。

運航は春から秋にかけての土日および祝日です。また、ゴールデンウィークや祭事の期間などには平時にも運航しています。高岡市の中心にある公園ですから交通の便もよく、地元の人達にも観光客にも、たくさんの人達に人気です。本丸跡をぐるっと巡る30分弱のコースで大人の乗船料金が700円となっています。

公園に残された石垣は築城当時のもので、そのまわりをぐるっと回りながら園内の自然を漫喫できます。季節によって異なる顔を見せる木々の風景は、市街地の真ん中にいることをしばらくの間、忘れさせてくれるものです。歴史との自然を一緒に楽しめる観光スポットのひとつとして、高岡に来た人にはいちど乗ってみていただきたい乗り物です。

海と山が近く自然がいっぱいの高岡市

高岡市の面積は富山県の約5%を占めていて、富山湾に面した海から山裾の山間地まで宅地や農地などが広がります。北部では氷見市と、南部では小矢部市などと接しており、これら周辺の市と一緒になって富山県西部地区の高岡文化圏を構成しています。

国内においては比較的に海に近い市であり、実際に海岸線を持っているのですが、氷見市との堺から南部にかけて山々が連なる地形に囲まれていて、庄川と小矢部川をはじめとして大小の河川が市内を流れます。この海と山が近くにあるという環境と、山から流れてくる河川によってこの地帯の文化や産業が育まれていて、庄川の鮎などは季節になると県外からもわざわざ食べにくる人が多くいるほどです。

北部の海岸線は決して長くはないのですが、海水浴場がいくつか整備されているので、夏になれば多くの海水浴客でにぎわいます。海岸のお気には男岩と女岩と呼ばれる島状の大岩があって、ちょっとした観光名所にもなっています。特に女岩は遠く南東に臨む立山連峰との風景が絶妙で、この景色も県外からの観光誘致に一役買っています。